男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

一瞬だけ隼人を見た。


隼人は目を逸らした。


「……別に心配してるわけじゃねぇからな」



小さく頷いた。


「……はい」



冬真が無言で私の前に水を置いた。


それに気づいて、息を飲む。


冬真は何も言わず、また自分の食事へ目を向けた。



宗雅が私を見る。


「月城。食べられないなら残せ。無理に食うな」


喉が詰まった。
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