男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

優しい、なんて思ってはいけない。


勘違いしたら、きっと傷つく。



小さく頷いた。


「……はい」



結局、スープを少し飲んで、食事を終えた。



食卓の空気は昨日より少しだけ柔らかかった。


それが、余計に苦しい。



自分はこの場所に馴染めない。


それだけがはっきりするから。



朝食後、宗雅が立ち上がった。


「行くぞ。編入初日だ。月城、遅れるな」



凪咲は慌てて立ち上がる。


「はい」
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