男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

廊下へ出ると、窓の外に青い空が広がっていた。



男子校の朝は騒がしい。


廊下には笑い声が響き、制服の男子たちが走っていく。



視線を落として、できるだけ目立たないように歩いた。



宗雅が先頭。


玲央と冬真がその隣。


琉生と隼人がその後ろ。


私はその後ろ。



琉生がふいに私の横へ並んだ。


「ねぇ、凪くん」


肩が跳ねる。


「はい……?」
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