男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

琉生はにこりと笑う。


「君ってさ、ほんとに面白いね」



返事ができなかった。



“面白い”


それは、興味の言葉。


そして時々、人を壊す言葉だ。



琉生はさらに近づいてくる。


「制服、やけに大きいよね。

シャツも、ブレザーも。わざと?」



喉が詰まり、視線を逸らした。


「……その、動きやすいので」



「ふーん」


琉生は軽く笑った。
< 163 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop