男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

「眼鏡もさ、ずっと外さないよね」


反射的に眼鏡のフレームを押さえた。



琉生の目が細くなる。


「……あ」



しまった。


自分の動きに気づき、背中が冷たくなった。



琉生は楽しそうに笑った。


「今の反応、可愛い」


「……っ」


言葉を失った。



宗雅が足を止め、振り返る。


「琉生。月城をからかうな」
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