男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

玲央が目を輝かせた。


「冬真が乗り気だ!珍し〜」



「別に乗り気じゃない」


冬真は淡々と否定したけど、止めようとはしなかった。



宗雅が少し沈黙し、やがて短く言った。


「……一時間だけだ」



「よっしゃ!」


玲央がガッツポーズをした。



体が固まった。



歓迎会。


皆と同じ空間にいる時間が増える。


会話が増える。


隙が増える。



……バレる確率が上がる。
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