男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

危険な場所。


だけど、ここしかない。



門をくぐった。


制服姿の男子生徒たちが、当たり前のように行き交っている。



背が高い。


肩幅が広い。


声が大きい。



その中に混じると、自分が異物のように思えた。



心臓がうるさい。


近くで笑い声が上がっただけなのに、怒鳴り声と勘違いして、身体がびくりと反応する。
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