男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

「今さらかよ」


「今さらじゃない。深掘りするんだよ深掘り」



玲央は私を見る。


「凪くんってさ、どこ出身?」



心臓が跳ねる。


深掘り。


やめてほしい。



「……えっと……」


視線を落とした。



答えられる範囲で答えなきゃ。


嘘を混ぜて、自然に。



「……東京、です」
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