男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

男性は名札を見せる。


「教頭の佐久間だ。今日から君は、この学園の生徒になる。

緊張しているかもしれないが……安心しなさい」



凪咲は一瞬、視線を上げた。



“安心”


その言葉が、胸に刺さった。



私は頷くだけで、返事をしなかった。


教頭先生は歩きながら続ける。
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