男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

私は固まった。



宗雅は眉間に皺を寄せたまま、短く言う。


「そんなに怯えた目で歩くな。

他に人がいれば、変に目立つ」



喉が震えた。


『……ごめん、なさいっ』



宗雅の目がさらに鋭くなる。


反射的に肩をすくめた。



怒鳴られる。


そう思った。
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