男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

男の子として生きるしかない。


そうしないと、生きていけない。



風が強く吹いて、窓が音を立てる。


心臓が跳ね上がる。


肩が震えて、背中に冷たい汗が流れた。



耳が勝手に音を拾い、何でもない物音すら刃物みたいに尖って聞こえる。



怒鳴られる。


そう思った瞬間、喉が締め付けられて、息が吸えなくなる。
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