男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

ドアが閉まる。


カチリ、と鍵がかかる音。



私はその場に立ち尽くした。


しん……としている。



安全なはず。


なのに、胸の奥がざわざわする。



ここは、守られる場所なのか。


それとも、逃げ場を塞がれる場所なのか。



鍵を握りしめたまま、ゆっくりと窓に近づいた。



外には、青い空と学園の敷地が広がっている。


楽しそうに話す男子生徒たちが小さく見えた。
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