男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

その一言が、刃みたいに刺さった。


固く拳を握る。



大丈夫。


大丈夫。



自分で言っておきながら、泣きそうになる。



玲央が空気を変えるように笑った。



「こら隼人、初対面でそれは怖いって。

凪くん、こいつツンツンしてるだけだから」


「誰がツンツンだ」


「出た、ツンツン」


「殺すぞ」
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