男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

「……騒がしい」



たった一言。


その声で、廊下の空気が一瞬で引き締まる。



玲央が肩をすくめて笑う。


「宗雅、ちょうど良かった。凪くんに自己紹介してたんだよ」



宗雅は私を見る。


鋭い目つきに、反射的に頭を下げた。
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