男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

静かにしなきゃ。


そう思うほど、手が震える。


呼吸が乱れる。



一度、目を閉じて、しゃがみ込んだ。



大丈夫、大丈夫。


大丈夫だから……。



また、同じ言葉。



いつからだろう。


怖い時、苦しい時、何かが壊れそうな時。


私はいつも、こうやって、自分に嘘をつく。
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