男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。
ゆっくりと体を起こして、小さな姿見の前に立つ。
部屋の隅にあるそれは、薄暗い光の中で私の顔を映していた。
目の下には隠しきれない疲れが滲んでいる。
深呼吸をして、制服のシャツを手に取った。
サイズは大きめで、袖が指先まで隠れる。
ボタンを留めながら、胸が苦しくなる。
ネクタイを締めると、首元が少し苦しくなって、少し緩めた。
その上から大きめのブレザーを羽織る。
鏡に映る自分が少しずつ変わっていく。
ウィッグを手に取って、ゆっくりと頭に被せた。