クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
私服に着替えて隼人さんと四階の展望レストランに行くと、広い窓からは青空と離着陸する飛行機が見えた。
「今、誘導路から滑走路に入ったのはエアバス350ですよね。あ、その後ろはトリプルセブン(B777)! あ、奥の滑走路に着陸するB787が見えます!」
思わず窓の外を指すと「少し落ち着け」と向かいの席の隼人さんに注意される。
「……すみません。飛行機がよく見えるから嬉しくて」
「仕事で毎日見ているだろう」
「そうですけど、コックピットから見る景色とは違うし、自分で操縦する緊張感もないので」
「まあ、確かに気楽に飛行機が眺められるな」
サイダーが入った空色のグラスを置くと、隼人さんが肘をついて滑走路に視線を向けた。
「そう言えば子どもの時、兄とここのレストランに来たな」
「えっ、隼人さんも来たんですか! 私も小学生の時に父と来たんです」
父と二人でレストランで食事をして、フライトシミュレータ―にも初めて挑戦した。
「私、ここの博物館で飛行機の操縦を初めてしたんです。係の人にすごく筋がいいって褒められたんですよ」
「フライトシミュレーター、後でやってみるか? きっと褒められるぞ」
隼人さんがクスッと笑う。
「トークショーに出ていたんで、きっとパイロットだってバレますよ」
「私服だから気づかないんじゃないか?」
隼人さんが私の服装を見る。
今日は首元が広く開いたリボン付の水色のカットソーにベージュのワイドパンツを合わせていた。この服もロスで買ってもらった高級ブランド品だ。
「なんですか?」
あまりに長く隼人さんがこちらを見るから照れくさくなる。
「いや、今日の服も似合っていると思って」
「隼人さんも素敵ですよ」
隼人さんは水色のシャツにグレーのテーパードパンツを合わせていた。
今日は白鳥綾音にも会うので、恋人らしく二人で水色で合わせた。
「ありがとう」
目を細めて微笑んだ隼人さんがとても優しく見えて、ドキリとする。
隼人さんの契約恋人になって二週間が経つけど、時々見る隼人さんの優しい表情が契約恋人ではなく、本当に私に向けられたもののような気がして戸惑うことがある。
「今、誘導路から滑走路に入ったのはエアバス350ですよね。あ、その後ろはトリプルセブン(B777)! あ、奥の滑走路に着陸するB787が見えます!」
思わず窓の外を指すと「少し落ち着け」と向かいの席の隼人さんに注意される。
「……すみません。飛行機がよく見えるから嬉しくて」
「仕事で毎日見ているだろう」
「そうですけど、コックピットから見る景色とは違うし、自分で操縦する緊張感もないので」
「まあ、確かに気楽に飛行機が眺められるな」
サイダーが入った空色のグラスを置くと、隼人さんが肘をついて滑走路に視線を向けた。
「そう言えば子どもの時、兄とここのレストランに来たな」
「えっ、隼人さんも来たんですか! 私も小学生の時に父と来たんです」
父と二人でレストランで食事をして、フライトシミュレータ―にも初めて挑戦した。
「私、ここの博物館で飛行機の操縦を初めてしたんです。係の人にすごく筋がいいって褒められたんですよ」
「フライトシミュレーター、後でやってみるか? きっと褒められるぞ」
隼人さんがクスッと笑う。
「トークショーに出ていたんで、きっとパイロットだってバレますよ」
「私服だから気づかないんじゃないか?」
隼人さんが私の服装を見る。
今日は首元が広く開いたリボン付の水色のカットソーにベージュのワイドパンツを合わせていた。この服もロスで買ってもらった高級ブランド品だ。
「なんですか?」
あまりに長く隼人さんがこちらを見るから照れくさくなる。
「いや、今日の服も似合っていると思って」
「隼人さんも素敵ですよ」
隼人さんは水色のシャツにグレーのテーパードパンツを合わせていた。
今日は白鳥綾音にも会うので、恋人らしく二人で水色で合わせた。
「ありがとう」
目を細めて微笑んだ隼人さんがとても優しく見えて、ドキリとする。
隼人さんの契約恋人になって二週間が経つけど、時々見る隼人さんの優しい表情が契約恋人ではなく、本当に私に向けられたもののような気がして戸惑うことがある。