クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
***
航空博物館イベントを終えた後、俺たちは展望レストランで食事をしていた。
瑞希は子どものように離着陸する飛行機に目を輝かせていて、そんな瑞希を見ていたら気持ちが和んだ。
瑞希といると自然と頬が緩むことが増えた。契約恋人として付き合って二週間だが、瑞希と過ごす時間が楽しみになった。
だが、名物のカレーを口にしている最中、瑞希の様子が急変する。急に顔色を失い、「飛行機を撮るふりをして、後ろの家族を撮ってくれませんか?」と、震える声で頼んできたのだ。
俺の撮った写真を確認すると、瑞希はさらに青ざめ、大きな瞳に涙を溜めた。その変化に内心焦りながら、瑞希にハンカチを差し出したが、瑞希はカレーを半分以上残してレストランを飛び出して行った。
すぐに瑞希を追いかけようとした時、瑞希の後ろの席に座っていた家族が目に留まる。小さな男の子の隣に座る男は、その子の父親にしては少し年配に見えた。そして目元が瑞希に酷似している。そうか、あの男は瑞希が探している家出中の父親なのか。俺はそう理解し、男性に声をかけた。
「お食事中失礼します。南雲さんですか?」
男に声をかけると、訝しげに俺の顔を見て眉を上げた。
「はい。南雲ですが、どちら様ですか?」
「あっ! イケメン機長!」
隣の男の子が声を弾ませる。
どうやら青空教室に参加していたらしい。
「ちょっとパパを借りてもいいかな?」
男の子が元気よく頷くのを確認し、俺は瑞希の父をレストランの外へと連れ出した。
航空博物館イベントを終えた後、俺たちは展望レストランで食事をしていた。
瑞希は子どものように離着陸する飛行機に目を輝かせていて、そんな瑞希を見ていたら気持ちが和んだ。
瑞希といると自然と頬が緩むことが増えた。契約恋人として付き合って二週間だが、瑞希と過ごす時間が楽しみになった。
だが、名物のカレーを口にしている最中、瑞希の様子が急変する。急に顔色を失い、「飛行機を撮るふりをして、後ろの家族を撮ってくれませんか?」と、震える声で頼んできたのだ。
俺の撮った写真を確認すると、瑞希はさらに青ざめ、大きな瞳に涙を溜めた。その変化に内心焦りながら、瑞希にハンカチを差し出したが、瑞希はカレーを半分以上残してレストランを飛び出して行った。
すぐに瑞希を追いかけようとした時、瑞希の後ろの席に座っていた家族が目に留まる。小さな男の子の隣に座る男は、その子の父親にしては少し年配に見えた。そして目元が瑞希に酷似している。そうか、あの男は瑞希が探している家出中の父親なのか。俺はそう理解し、男性に声をかけた。
「お食事中失礼します。南雲さんですか?」
男に声をかけると、訝しげに俺の顔を見て眉を上げた。
「はい。南雲ですが、どちら様ですか?」
「あっ! イケメン機長!」
隣の男の子が声を弾ませる。
どうやら青空教室に参加していたらしい。
「ちょっとパパを借りてもいいかな?」
男の子が元気よく頷くのを確認し、俺は瑞希の父をレストランの外へと連れ出した。