クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
「ちょっと隼人さん、いつまで私を抱き枕にしているんですか?」
「俺が眠るまでだ。昨夜は積乱雲のすごいのと遭遇して、眠るどころじゃなかったんだ」
「えっ、隼人さん、泊まっていくんですか?」
「当然だ。俺は恋人だからな。よし、布団を敷くか」
隼人さんがいきなり立ち上がり、「布団はここか?」と言って、クローゼットを開ける。
「布団一つしかないんですけど」
「構わない」
「構わないって……」
「ほら、寝るぞ」
布団を手早く敷いた隼人さんに手を掴まれ、布団の中に引きずりこまれる。後ろから隼人さんが私を抱きしめる形で、また私は抱き枕のようになっている。背中に隼人さんの温もりを感じて、慣れない体勢にドキドキしてくる。
「あの、眠るなら、寝る準備をしたいのですが」
「……パリから十五時間、瑞希のことを考えて飛んで来たんだ」
耳元でひどく眠そうな隼人さんの声がしたかと思ったら、スースーという穏やかな寝息が聞こえて来た。
「隼人さん、寝ちゃったの?」
そっと身体を隼人さんの方に向けると、普段のクールな仮面を完全に外した無防備な寝顔があった。綺麗な睫毛と、少し子どもっぽい寝顔を見て、初めて隼人さんを可愛いと感じる。
「……パイロットが操縦以外のこと考えちゃダメじゃないですか」
寝顔にそう言い返すが、寝息が返ってくるだけだった。
パリから羽田まで飛んだら、私なら即帰宅し、眠るレベルだ。疲労ピークの中、訪ねて来てくれたことが少し嬉しい。
「隼人さん、お疲れ様」
コックピットでは全く隙のない隼人さんの無防備の姿が愛しくて、そっと頭を撫でた。そうしていたら眠くなってきて、もうこのまま寝てもいいかと思い、隼人さんに抱きしめられたまま目を閉じた。
「俺が眠るまでだ。昨夜は積乱雲のすごいのと遭遇して、眠るどころじゃなかったんだ」
「えっ、隼人さん、泊まっていくんですか?」
「当然だ。俺は恋人だからな。よし、布団を敷くか」
隼人さんがいきなり立ち上がり、「布団はここか?」と言って、クローゼットを開ける。
「布団一つしかないんですけど」
「構わない」
「構わないって……」
「ほら、寝るぞ」
布団を手早く敷いた隼人さんに手を掴まれ、布団の中に引きずりこまれる。後ろから隼人さんが私を抱きしめる形で、また私は抱き枕のようになっている。背中に隼人さんの温もりを感じて、慣れない体勢にドキドキしてくる。
「あの、眠るなら、寝る準備をしたいのですが」
「……パリから十五時間、瑞希のことを考えて飛んで来たんだ」
耳元でひどく眠そうな隼人さんの声がしたかと思ったら、スースーという穏やかな寝息が聞こえて来た。
「隼人さん、寝ちゃったの?」
そっと身体を隼人さんの方に向けると、普段のクールな仮面を完全に外した無防備な寝顔があった。綺麗な睫毛と、少し子どもっぽい寝顔を見て、初めて隼人さんを可愛いと感じる。
「……パイロットが操縦以外のこと考えちゃダメじゃないですか」
寝顔にそう言い返すが、寝息が返ってくるだけだった。
パリから羽田まで飛んだら、私なら即帰宅し、眠るレベルだ。疲労ピークの中、訪ねて来てくれたことが少し嬉しい。
「隼人さん、お疲れ様」
コックピットでは全く隙のない隼人さんの無防備の姿が愛しくて、そっと頭を撫でた。そうしていたら眠くなってきて、もうこのまま寝てもいいかと思い、隼人さんに抱きしめられたまま目を閉じた。