訳あり王子の守護聖女
尋ねると、ルカ様ははっとしたような顔をして首を振った。
「いや、何でもない。身支度は終わったようだな。行こう」
「はい」
歩き出したルカ様の背中を追って足を踏み出す。
重いドレスと慣れないヒールのせいで私の歩みは遅いけれど、何も言わずともルカ様は私の歩調に合わせてゆっくり歩いてくれている。
『柘榴の宮』を出て回廊を進み、やがて王が住まう区画に入ると、多くの女官や騎士とすれ違った。
ルカ様とすれ違う人々は全員、礼節を持って敬礼している。
やはりルカ様はこの国の王子なのだ。
なんで私、王子様と一緒に王宮を歩いているんだろう。
つくづく、人生って何があるかわからない。
ドレスを品よく摘まみ、金の手すりがついた大きな階段を上がっていく。
階段の半分まで到達したところで、摘まみ上げる高さが足りなかったらしく、靴がドレスの裾を踏んだ。
くん、とスカートが引っ張られ、身体のバランスが崩れる。
「!!」
落ちる!!
衝撃を覚悟したけれど、ルカ様が素早く手を伸ばして私の腰を支えてくれたおかげで宙に浮き、行き場を失いかけていた足は無事階段へと戻った。
「いや、何でもない。身支度は終わったようだな。行こう」
「はい」
歩き出したルカ様の背中を追って足を踏み出す。
重いドレスと慣れないヒールのせいで私の歩みは遅いけれど、何も言わずともルカ様は私の歩調に合わせてゆっくり歩いてくれている。
『柘榴の宮』を出て回廊を進み、やがて王が住まう区画に入ると、多くの女官や騎士とすれ違った。
ルカ様とすれ違う人々は全員、礼節を持って敬礼している。
やはりルカ様はこの国の王子なのだ。
なんで私、王子様と一緒に王宮を歩いているんだろう。
つくづく、人生って何があるかわからない。
ドレスを品よく摘まみ、金の手すりがついた大きな階段を上がっていく。
階段の半分まで到達したところで、摘まみ上げる高さが足りなかったらしく、靴がドレスの裾を踏んだ。
くん、とスカートが引っ張られ、身体のバランスが崩れる。
「!!」
落ちる!!
衝撃を覚悟したけれど、ルカ様が素早く手を伸ばして私の腰を支えてくれたおかげで宙に浮き、行き場を失いかけていた足は無事階段へと戻った。