隣の席の悪魔【旧版】
◇
帰り道。
春の風。
並ぶ影。
「三年生かー……」
私はぽつりと呟く。
「次こそ、
同じクラスがいいなぁ」
思ったより、
素直な声が出た。
空くんが、
少しだけこっちを見る。
「なんで」
「だって、
二年生では別だったし」
私は唇を尖らせる。
「授業中もつまんなかった」
すると。
空くんが、
小さくため息をついた。
「……別でも、
変わんなかっただろ」
え。
空くんは、
前を向いたまま。
ぽつり。
「図書室」
その瞬間。
西日。
静かな空気。
窓際。
放課後の景色が、
一気に浮かぶ。
私は思わず笑った。
「……たしかに」
すると。
空くんが、
いつもより少し
優しい顔で笑った。
春の夕方。
少し長くなった影が、
静かに並んでいた。
帰り道。
春の風。
並ぶ影。
「三年生かー……」
私はぽつりと呟く。
「次こそ、
同じクラスがいいなぁ」
思ったより、
素直な声が出た。
空くんが、
少しだけこっちを見る。
「なんで」
「だって、
二年生では別だったし」
私は唇を尖らせる。
「授業中もつまんなかった」
すると。
空くんが、
小さくため息をついた。
「……別でも、
変わんなかっただろ」
え。
空くんは、
前を向いたまま。
ぽつり。
「図書室」
その瞬間。
西日。
静かな空気。
窓際。
放課後の景色が、
一気に浮かぶ。
私は思わず笑った。
「……たしかに」
すると。
空くんが、
いつもより少し
優しい顔で笑った。
春の夕方。
少し長くなった影が、
静かに並んでいた。