隣の席の悪魔【旧版】
また明日
◇
放課後。
ガヤガヤしていた教室も、
少しずつ静かになっていく。
窓の外。
オレンジ色。
春の夕方の光が、
教室の床に長く伸びていた。
「じゃーな!」
「また明日ー!」
みんなが帰っていく中。
私は机に突っ伏していた。
「つっかれたぁ……」
中学って、
なんか疲れる。
知らない人いっぱいだし。
授業長いし。
あと。
見上げすぎて首が痛い。
「……帰んないの」
隣から聞こえる低い声に、
顔を上げる。
空くん。
もうカバン持ってる。
「帰るよー」
そう言いながら、
私はぐでっと机に伸びる。
「でも今、
充電切れ」
「……スマホかよ」
私は、
机に突っ伏したまま言う。
「私だよ」
「ふっ」
……え?
「空くん、今笑った!!」
「笑ってない」
「いや笑った!!!」
「気のせい」
むぅ。
またそれ。
「空くんって、
笑うと可愛いよね」
ぴたり。
止まる空気。
あ。
また言っちゃった。
「……その言葉、禁止」
「なんで?」
「腹立つ」
「えー」
「お前もチビだろ」
私は胸を張る。
「チビで何が悪い!」
すると。
空くんが、
少しだけ目を細めた。
「……その言葉、
ちょっと沁みる」
そう言って、
また少し笑った。
ねえ。
やっぱり可愛いよ、
空くん。
「空くん、可愛い」
「だからやめろって」
「可愛い」
「うるさい」
「ありんこ」
「……あほしの」
放課後。
ガヤガヤしていた教室も、
少しずつ静かになっていく。
窓の外。
オレンジ色。
春の夕方の光が、
教室の床に長く伸びていた。
「じゃーな!」
「また明日ー!」
みんなが帰っていく中。
私は机に突っ伏していた。
「つっかれたぁ……」
中学って、
なんか疲れる。
知らない人いっぱいだし。
授業長いし。
あと。
見上げすぎて首が痛い。
「……帰んないの」
隣から聞こえる低い声に、
顔を上げる。
空くん。
もうカバン持ってる。
「帰るよー」
そう言いながら、
私はぐでっと机に伸びる。
「でも今、
充電切れ」
「……スマホかよ」
私は、
机に突っ伏したまま言う。
「私だよ」
「ふっ」
……え?
「空くん、今笑った!!」
「笑ってない」
「いや笑った!!!」
「気のせい」
むぅ。
またそれ。
「空くんって、
笑うと可愛いよね」
ぴたり。
止まる空気。
あ。
また言っちゃった。
「……その言葉、禁止」
「なんで?」
「腹立つ」
「えー」
「お前もチビだろ」
私は胸を張る。
「チビで何が悪い!」
すると。
空くんが、
少しだけ目を細めた。
「……その言葉、
ちょっと沁みる」
そう言って、
また少し笑った。
ねえ。
やっぱり可愛いよ、
空くん。
「空くん、可愛い」
「だからやめろって」
「可愛い」
「うるさい」
「ありんこ」
「……あほしの」