隣の席の悪魔【旧版】
◇
閉館時間を知らせる音楽が、
そっと図書室に響く。
私は参考書を閉じながら、
小さく伸びをした。
「疲れたぁ……」
「集中力なさすぎ」
「空くん基準で言わないで!」
私はむっとしながら鞄を持つ。
その時。
ぽつり。
「……でも」
「え?」
空くんは参考書を閉じながら、
少しだけ目を細めた。
「前より解けるようになってる」
私は思わず瞬きをする。
空くんは、
普通の顔。
でも。
その声がやけに優しくて。
私は思わず笑った。
「……ありがと」
西日が、
机の端を静かに照らしていた。
閉館時間を知らせる音楽が、
そっと図書室に響く。
私は参考書を閉じながら、
小さく伸びをした。
「疲れたぁ……」
「集中力なさすぎ」
「空くん基準で言わないで!」
私はむっとしながら鞄を持つ。
その時。
ぽつり。
「……でも」
「え?」
空くんは参考書を閉じながら、
少しだけ目を細めた。
「前より解けるようになってる」
私は思わず瞬きをする。
空くんは、
普通の顔。
でも。
その声がやけに優しくて。
私は思わず笑った。
「……ありがと」
西日が、
机の端を静かに照らしていた。