隣の席の悪魔【旧版】

束の間の冬

十二月。

図書室へ向かう廊下は、
朝よりずっと冷えていた。

窓の外。

白っぽい空。

抱えた参考書の角が、
指先に少し痛い。

気づけば、
“卒業まで”
を考えることが増えた。

あと何回、
この場所で笑えるんだろう。

「さっむ……」

私はマフラーに顔を埋めながら、
図書室へ向かった。
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