隣の席の悪魔【旧版】
◇
図書室。
西日。
静かな空気。
空くんはその日も、
いつもの窓際にいた。
参考書を開いたまま、
何かを書き込んでる。
「空くん」
「なに」
「推薦どうだった?」
空くんの手が、
ぴたりと止まる。
私は思わず姿勢を正した。
昨日は。
空くんの推薦試験の日だった。
空くんは少しだけ前を向いたまま、
ぽつり。
「……まぁ」
「まぁ?」
「たぶん大丈夫」
その言い方。
いつも通り。
でも。
なんか、
少しだけ疲れて見えた。
私は小さく笑う。
「そっか」
そして。
ぽつり。
「頑張ったね」
その瞬間。
空くんが、
少しだけこっちを見る。
珍しく、
少しだけ目が丸い。
「……なに」
「え?」
「急に」
私は思わず笑った。
「だって頑張ってたじゃん」
夏からずっと。
図書室で。
ずっと。
私は知ってる。
空くんが、
ちゃんと努力する人だって。
その時。
空くんが、
視線を逸らしながら
小さく笑った。
図書室。
西日。
静かな空気。
空くんはその日も、
いつもの窓際にいた。
参考書を開いたまま、
何かを書き込んでる。
「空くん」
「なに」
「推薦どうだった?」
空くんの手が、
ぴたりと止まる。
私は思わず姿勢を正した。
昨日は。
空くんの推薦試験の日だった。
空くんは少しだけ前を向いたまま、
ぽつり。
「……まぁ」
「まぁ?」
「たぶん大丈夫」
その言い方。
いつも通り。
でも。
なんか、
少しだけ疲れて見えた。
私は小さく笑う。
「そっか」
そして。
ぽつり。
「頑張ったね」
その瞬間。
空くんが、
少しだけこっちを見る。
珍しく、
少しだけ目が丸い。
「……なに」
「え?」
「急に」
私は思わず笑った。
「だって頑張ってたじゃん」
夏からずっと。
図書室で。
ずっと。
私は知ってる。
空くんが、
ちゃんと努力する人だって。
その時。
空くんが、
視線を逸らしながら
小さく笑った。