隣の席の悪魔【旧版】


新しい席。

教科書を入れ直す。

……隣、
誰だろ。

その時。

ガタッ。

隣から、
椅子を引く音。

私は反射みたいに顔を上げた。

そこにいたのは――

「空くーーーーん!!!」

空くん。

やれやれ、
みたいな顔。

「……早すぎる再会だな」

「やったーー!!
また半年、
退屈しなくて済む!」

私は思わず机をばんばん叩く。

すると。

空くんが、
小さくため息をついた。

「……勘弁してくれ」

そう言うくせに。

空くんの口元、
ちょっとだけ笑ってた。
< 33 / 150 >

この作品をシェア

pagetop