隣の席の悪魔【旧版】
気を取り直して、
もう一度大きく口を開けた時。
「……一口ちょうだい」
「え?」
目を丸くする私を見て、
空くんは少しだけ視線を逸らした。
「食うの遅いし」
……え。
私は思わず、
手の中の肉まんを見る。
これ。
私、
もう食べた。
……え。
それって。
「……なに」
空くんが、
少しだけ眉を寄せる。
私は慌てて顔を上げた。
「い、いやっ、
別に!!」
声、
裏返った。
次の瞬間。
空くんが。
私の手首ごと、
肉まんをぐいっと自分の方へ寄せた。
私は思わず、
息を止める。
空くんは平然とした顔のまま、
一口かじった。
「……っ」
コンビニの明かり。
白い湯気。
冬の空気。
……無理。
心臓、
うるさい。
空くんは何事もなかったみたいに、
もぐもぐしながら言う。
「……あつ」
「そりゃそうでしょ!!」
……私だけ。
私だけ、
顔が熱い。
もう一度大きく口を開けた時。
「……一口ちょうだい」
「え?」
目を丸くする私を見て、
空くんは少しだけ視線を逸らした。
「食うの遅いし」
……え。
私は思わず、
手の中の肉まんを見る。
これ。
私、
もう食べた。
……え。
それって。
「……なに」
空くんが、
少しだけ眉を寄せる。
私は慌てて顔を上げた。
「い、いやっ、
別に!!」
声、
裏返った。
次の瞬間。
空くんが。
私の手首ごと、
肉まんをぐいっと自分の方へ寄せた。
私は思わず、
息を止める。
空くんは平然とした顔のまま、
一口かじった。
「……っ」
コンビニの明かり。
白い湯気。
冬の空気。
……無理。
心臓、
うるさい。
空くんは何事もなかったみたいに、
もぐもぐしながら言う。
「……あつ」
「そりゃそうでしょ!!」
……私だけ。
私だけ、
顔が熱い。