隣の席の悪魔【旧版】


「席自由だけど、
なるべく班で集まって座れよー!」

先生の声。

「窓側!」

「後ろ行こー!」

みんながゾロゾロ動き出す。

空くんは、
一番後ろの列の窓側へ座った。

端っこ、
好きそう。

そう思いながら、
私はその隣へ座る。

荷物を置く。

お菓子出す。

準備完了。

その時。

「……なんで、
もう横いんの」

え。

顔を上げる。

空くん。

少し呆れた顔。

私は瞬きをする。

「……え?」

周りを見る。

まだみんな、
席を決めてる途中。

あ。

私。

無意識で座ってた。

「……あ」

その瞬間。

前の席から、
葛西くんの笑い声。

「お前ら、
もう席固定なん?」

「っ……!」

私は一気に顔が熱くなる。

「たまたまだし!!」

隣の空くんは、
やれやれって顔で、
窓の外へ目を向けた。
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