隣の席の悪魔【旧版】


「どんなコミュ力してんだよ」

……え、
何急に。

不思議に思っていると、
空くんのすぐ後ろから、
班のみんなが顔を出した。

「つむぎー!
ごめん!
てっきり戻ってると思って!」

手を合わせて謝るみんなに、

「こっちこそ、
ほんとごめん!」

と慌てて返す。

その時。

「よー、
空。
見つけた瞬間、
顔変わったな」

葛西くんが、
にやにや笑いながら近づいてきた。

「か、変わってないし!!」

「いや、
めっちゃ安心した顔してた」

「……安心は!!!
そりゃ!!
しましたとも!!!!」

その瞬間。

空くんが、
小さく吹き出した。

胸の奥が、
ふっと軽くなる。

「……空くん、
許してくれた」

「は?」

「笑ったもん」

「笑ってない」

「笑った!」

「うるさい」

私は、
もう迷子にならないように。

空くんの隣に、
しっかり並んだ。
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