隣の席の悪魔【旧版】
◇
教室。
新しい席。
新しいクラス。
窓の外。
春の青空。
去年とは違う景色。
私は頬杖をつきながら、
小さくため息をついた。
「……静か」
去年まで。
隣を見れば、
空くんがいた。
でも。
今はいない。
その時。
ガラッ。
教室の後ろのドアが開く。
「星野」
低い声。
反射で顔を上げる。
「空くん!」
思わず笑う。
空くんは、
去年と変わらない顔で、
私の席まで来た。
「……定規」
「え?」
「借りてたやつ。
助かった」
あ。
この間貸してたやつ。
「そうだった!
ありがと!」
受け取る時、
少しだけ指が触れる。
その瞬間。
心臓が、
小さく跳ねた。
……なんなの、
最近。
空くんは何も言わないまま、
私の机を見る。
そして。
ぽつり。
「……騒がしい」
「え?」
「ここ」
私は瞬きをする。
数秒後。
あ。
「空くん、
……静かだった?」
ぴたり。
空くんが止まる。
そして。
「……別に」
でも。
少しだけ、
耳が赤い。
私は思わず笑った。
「静かなの、
好きなくせに」
「うるさい」
被せるように呟いて、
空くんは視線を逸らす。
でも。
少しだけ。
口角が上がってた。
教室。
新しい席。
新しいクラス。
窓の外。
春の青空。
去年とは違う景色。
私は頬杖をつきながら、
小さくため息をついた。
「……静か」
去年まで。
隣を見れば、
空くんがいた。
でも。
今はいない。
その時。
ガラッ。
教室の後ろのドアが開く。
「星野」
低い声。
反射で顔を上げる。
「空くん!」
思わず笑う。
空くんは、
去年と変わらない顔で、
私の席まで来た。
「……定規」
「え?」
「借りてたやつ。
助かった」
あ。
この間貸してたやつ。
「そうだった!
ありがと!」
受け取る時、
少しだけ指が触れる。
その瞬間。
心臓が、
小さく跳ねた。
……なんなの、
最近。
空くんは何も言わないまま、
私の机を見る。
そして。
ぽつり。
「……騒がしい」
「え?」
「ここ」
私は瞬きをする。
数秒後。
あ。
「空くん、
……静かだった?」
ぴたり。
空くんが止まる。
そして。
「……別に」
でも。
少しだけ、
耳が赤い。
私は思わず笑った。
「静かなの、
好きなくせに」
「うるさい」
被せるように呟いて、
空くんは視線を逸らす。
でも。
少しだけ。
口角が上がってた。