隣の席の悪魔【旧版】


夕方。

風。

少し暖かい。

川沿いの桜は、
まだ少しだけ花びらを残していた。

「空くん」

「なに」

「二年生でも、
……走ってくれる?」

空くんは、
前を向いたまま。

「……気が向いたら」

あ。

またそれ。

私は小さく笑った。

「それ、
来るやつじゃん」

空くんは何も言わない。

その代わり。

少しだけ笑ってた。
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