隣の席の悪魔【旧版】
「はぁぁぁ……」

私は図書室のカウンターに突っ伏した。

夏。

西日。

セミの声。

静かな空気。

図書委員って、
思ったより暇。

自分から手を挙げた委員会だけど。

一人でいると、
やっぱり少し寂しい。

「……また溶けてる」

聞き慣れた低い声。

顔を上げる。

空くん。

いつもの窓際。

いつもの席。

私は思わず笑った。

「空くんこそまた来た!」

「暇」

絶対嘘。

だって最近、
毎日いる。

しかも。

毎回、
カウンターから一番近い席。

何でもない顔して座ってるけど、
絶対わざと。
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