隣の席の悪魔【旧版】
◇
風が吹く。
開いた窓から、
夏の匂いが流れ込んできた。
カーテンが揺れる。
ページをめくる音。
遠くのセミ。
よく効いた冷房。
静かな図書室。
空くん。
空気が心地よくて。
「……眠」
私はそのまま、
カウンターに頬をつけた。
「寝るな」
「むり……」
眠くなる条件、
全部揃ってるもん。
「……風邪引くぞ」
「平気だよ、
夏だし……」
私は目を閉じた。
そのまま。
少しだけ。
ほんの少しだけ――
風が吹く。
開いた窓から、
夏の匂いが流れ込んできた。
カーテンが揺れる。
ページをめくる音。
遠くのセミ。
よく効いた冷房。
静かな図書室。
空くん。
空気が心地よくて。
「……眠」
私はそのまま、
カウンターに頬をつけた。
「寝るな」
「むり……」
眠くなる条件、
全部揃ってるもん。
「……風邪引くぞ」
「平気だよ、
夏だし……」
私は目を閉じた。
そのまま。
少しだけ。
ほんの少しだけ――