敏腕パイロットは空の上のシェフを愛す~愛おしい双子を添えて~
少しだけ璃子の声に、誇らしさが滲む。

<操縦席そっくりのシミュレーター体験がメインで、案内も全部私がやる予定なんだ。飛行機のお仕事を体験できる感じでさ、飛行機好きな子なら、絶対楽しいと思うんだけど>

「へー、璃子すごいね。絶対大翔も大輝も好きだと思う……!」

<でしょ! 花梨、よかったら来ない? 私がいるから気楽だし、三人で参加できると思うよ>

璃子の誘いに、花梨は喜んでOKした。
いつもふたりを連れて出る場所は限られているため、こうして珍しいイベントは子どもたちも喜ぶだろう。
案の定、璃子との電話を切ったあと、双子たちにこのイベントのことを伝えると、大喜びだった。

「こんどひこーき、みれるんだ!」
「ぱいろっとしゃんにも、なれるんだって」

ふたりは再び飛行機の模型を天井に掲げながら、はしゃぎまわっている。
そんな無邪気な姿が愛おしくて、花梨は思わずスマホで何枚も写真を撮った。
花梨のスマホのフォルダは、双子の写真と空の写真でいっぱいだ。

(この姿、久登さんに見せたらどう思うだろう)

少し緊張しながら、久登にメッセージで写真を添付し、送信してみる。
するとすぐに、彼から返事が返ってきた。

【可愛い。ふたりにも、花梨にも、早く会いたい】

少ししてから、ニューヨークの街並みの写真が届く。

【いつもは海外にいるほうが落ち着くんだが、君たちがいると思うと、早く日本に帰りたくなる】
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