【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
その日を境に氷室さんはこれまで以上にマメに連絡をしてくるようになった。さらに、仕事で行く先々であれこれとお土産を買ってきて渡してくれる。
私は仕事柄どこかへ出張に行く機会もないし、最近は忙しくて出かけることも少なくなっていた。
お返しできないことを心苦しく思って断ろうとするも、『俺が勝手にやってることだから気にしないで』と先手を打たれてしまった。
そんなある日、ひょんなことから同僚の成美にジム通いをしていると話すと『私も通いたい!』と急きょ一日体験をすることになった。
あらかじめ氷室さんには【友達と一緒に行きます】と日時を伝えておいた。
氷室さんが私と一緒にジムへ通うのは、私が再び倒れることを案じているからだ。友達と一緒だと知れば、氷室さんは私に合わせる必要がなくなるだろう。
そして当日、トレーニングウエアに着替えた成美を見た瞬間、私は驚きに目を見開いた。
成美はピンクのスポーツブラに黒のレギンスという出で立ちだった。胸の大きさや形はもちろん、お尻のラインがもろに分かるデザインだ。
一方の私は、色気もないゆるっとした白いTシャツに黒いパンツ姿だ。
「す、スタイルが神すぎる……!」
私は思わず感嘆の声を上げた。彼女は運動なんて必要ないぐらいスリムな体型をしていた。
「そんなことないよぉ。お腹なんてタプタプだもん」
成美は照れたように言いながらぺたんこのお腹を擦る。自分のお腹を触って全てを悟った私は苦笑いを浮かべつつ「じゃあ、行こうか」と声を掛けてトレーニングルームに足を向けた。
金曜日の夜ということもあり、トレーニングルームはそれなりに混み合っていた。
成美は室内にいた男性陣の注目の的だった。こんなにもスタイルが良くて可愛い子がいれば、見てしまうのも無理はないだろう。
「うぅーん、重たいよぉ」
「成美、あと一回。頑張って」
可愛い顔をしかめながら一生懸命トレーニングに励む成美の姿は同性の私から見ても可愛らしい。
しばらくすると、「今日初めてですか? 俺、教えますよ!」とマッチョな男性が声を掛けてきた。
「え~、いいんですかぁ?」
「もちろん!」
「じゃあ、お願いしますっ」
どうやら私はもう用なしのようだ。
「成美、私あっちでトレーニングしてるから。何かあったら声かけて?」
「分かったぁ」
成美に告げ、人気のない奥のマシーンで黙々と筋トレに励む。
すると、「無理は厳禁だって言ったよね?」と後ろから声を掛けられた。
「あ、氷室さん。来てたんですね」
今日は来ないだろうと思っていた私はちょっぴり驚いて尋ねる。
「うん。で、一緒に来てる友達って誰?」
氷室さんは早急な口調で尋ねた。
「あそこにいる可愛い子です」
成美とその周りに群がる男性陣のあたりを指差す。
「……なんだ、女の子だったんだ」
「え? 今何か言いました?」
「いや、何でもない」
氷室さんは機嫌良さそうににこりと微笑む。
私は立ちあがり、水を飲んで乾いた喉を潤した。
私は仕事柄どこかへ出張に行く機会もないし、最近は忙しくて出かけることも少なくなっていた。
お返しできないことを心苦しく思って断ろうとするも、『俺が勝手にやってることだから気にしないで』と先手を打たれてしまった。
そんなある日、ひょんなことから同僚の成美にジム通いをしていると話すと『私も通いたい!』と急きょ一日体験をすることになった。
あらかじめ氷室さんには【友達と一緒に行きます】と日時を伝えておいた。
氷室さんが私と一緒にジムへ通うのは、私が再び倒れることを案じているからだ。友達と一緒だと知れば、氷室さんは私に合わせる必要がなくなるだろう。
そして当日、トレーニングウエアに着替えた成美を見た瞬間、私は驚きに目を見開いた。
成美はピンクのスポーツブラに黒のレギンスという出で立ちだった。胸の大きさや形はもちろん、お尻のラインがもろに分かるデザインだ。
一方の私は、色気もないゆるっとした白いTシャツに黒いパンツ姿だ。
「す、スタイルが神すぎる……!」
私は思わず感嘆の声を上げた。彼女は運動なんて必要ないぐらいスリムな体型をしていた。
「そんなことないよぉ。お腹なんてタプタプだもん」
成美は照れたように言いながらぺたんこのお腹を擦る。自分のお腹を触って全てを悟った私は苦笑いを浮かべつつ「じゃあ、行こうか」と声を掛けてトレーニングルームに足を向けた。
金曜日の夜ということもあり、トレーニングルームはそれなりに混み合っていた。
成美は室内にいた男性陣の注目の的だった。こんなにもスタイルが良くて可愛い子がいれば、見てしまうのも無理はないだろう。
「うぅーん、重たいよぉ」
「成美、あと一回。頑張って」
可愛い顔をしかめながら一生懸命トレーニングに励む成美の姿は同性の私から見ても可愛らしい。
しばらくすると、「今日初めてですか? 俺、教えますよ!」とマッチョな男性が声を掛けてきた。
「え~、いいんですかぁ?」
「もちろん!」
「じゃあ、お願いしますっ」
どうやら私はもう用なしのようだ。
「成美、私あっちでトレーニングしてるから。何かあったら声かけて?」
「分かったぁ」
成美に告げ、人気のない奥のマシーンで黙々と筋トレに励む。
すると、「無理は厳禁だって言ったよね?」と後ろから声を掛けられた。
「あ、氷室さん。来てたんですね」
今日は来ないだろうと思っていた私はちょっぴり驚いて尋ねる。
「うん。で、一緒に来てる友達って誰?」
氷室さんは早急な口調で尋ねた。
「あそこにいる可愛い子です」
成美とその周りに群がる男性陣のあたりを指差す。
「……なんだ、女の子だったんだ」
「え? 今何か言いました?」
「いや、何でもない」
氷室さんは機嫌良さそうににこりと微笑む。
私は立ちあがり、水を飲んで乾いた喉を潤した。