【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
「すみません、友達が呼んでいるので」
「うん、行ってきな」
私は小さく頭を下げると、成美の元へ歩み寄った。
「もう腕疲れちゃったから帰りたい」
「え、もう?」
「うん」
まだ来てから三十分も経っていない。成美を取り囲んでいた男性陣が残念そうな表情を浮かべている。
「……そっか、分かった。初日だし無理しない方がいいよね」
成美はジム初体験だし、男性陣に囲まれて気疲れもあったんだろう。
振り返ると氷室さんと目が合った。指で更衣室の方を指差して帰るとジェスチャーで伝えると、氷室さんは笑顔で頷き、ヒラヒラと手を振った。
「ねえねえ、さっき凛花と話してた人ってアストラルジェット航空のパイロットの……えっと氷室さんだよねぇ?」
着替えを終えた私に、凜花が尋ねた。
「そうそう、よく分かったね」
「やっぱり! あの人、すごいイケメンだったもんねっ。まさかジムでまた会えるなんてビックリだよぉ!」
成美のテンションが分かりやすく爆上がりする。
「挨拶しようかなって思ったんだけど、汗かいちゃってメイク崩れてそうだからやめたの。今日も本当はもう少しトレーニングしたかったんだけど、よれたメイク顔を彼に見られたくなくて」
「腕が疲れたわけじゃなくて?」
「まさかっ。あれぐらいじゃ疲れないよぉ」
可愛い成美のお眼鏡に叶った氷室さんはやっぱり凄い。そう思うと同時に、氷室さんのことが好きな私はちょっぴり複雑な気持ちになった。
あれから、成美はジムに本入会し、せっせと汗を流しているようだ。
時々、ジム内で成美が氷室さんと言葉を交わしている場面に遭遇した。
可愛い成美とカッコいい氷室さんが一緒にいると絵になる。
『ちゃんと俺をひとりの男として意識してね』と意味深な発言をした氷室さん。
でも、もしかしたら話をしているうちに成美に気移りする可能性だってゼロではない。
成美はとにかく可愛いし、異性の目を惹く。保育園にやってくる業者の男性からもチヤホヤされているところを見かけるし、氷室さんだって……。
楽しそうに笑い合うふたりを見ていられず気を紛らわせるため筋トレに励もうとする。すると、氷室さんは毎回さっと話を切り上げて律儀にこちらへやってくる。
『凛花って氷室さんと良い感じなんだねっ』
成美に問われて私は『どうかな?』と濁すしかなかった。
「うん、行ってきな」
私は小さく頭を下げると、成美の元へ歩み寄った。
「もう腕疲れちゃったから帰りたい」
「え、もう?」
「うん」
まだ来てから三十分も経っていない。成美を取り囲んでいた男性陣が残念そうな表情を浮かべている。
「……そっか、分かった。初日だし無理しない方がいいよね」
成美はジム初体験だし、男性陣に囲まれて気疲れもあったんだろう。
振り返ると氷室さんと目が合った。指で更衣室の方を指差して帰るとジェスチャーで伝えると、氷室さんは笑顔で頷き、ヒラヒラと手を振った。
「ねえねえ、さっき凛花と話してた人ってアストラルジェット航空のパイロットの……えっと氷室さんだよねぇ?」
着替えを終えた私に、凜花が尋ねた。
「そうそう、よく分かったね」
「やっぱり! あの人、すごいイケメンだったもんねっ。まさかジムでまた会えるなんてビックリだよぉ!」
成美のテンションが分かりやすく爆上がりする。
「挨拶しようかなって思ったんだけど、汗かいちゃってメイク崩れてそうだからやめたの。今日も本当はもう少しトレーニングしたかったんだけど、よれたメイク顔を彼に見られたくなくて」
「腕が疲れたわけじゃなくて?」
「まさかっ。あれぐらいじゃ疲れないよぉ」
可愛い成美のお眼鏡に叶った氷室さんはやっぱり凄い。そう思うと同時に、氷室さんのことが好きな私はちょっぴり複雑な気持ちになった。
あれから、成美はジムに本入会し、せっせと汗を流しているようだ。
時々、ジム内で成美が氷室さんと言葉を交わしている場面に遭遇した。
可愛い成美とカッコいい氷室さんが一緒にいると絵になる。
『ちゃんと俺をひとりの男として意識してね』と意味深な発言をした氷室さん。
でも、もしかしたら話をしているうちに成美に気移りする可能性だってゼロではない。
成美はとにかく可愛いし、異性の目を惹く。保育園にやってくる業者の男性からもチヤホヤされているところを見かけるし、氷室さんだって……。
楽しそうに笑い合うふたりを見ていられず気を紛らわせるため筋トレに励もうとする。すると、氷室さんは毎回さっと話を切り上げて律儀にこちらへやってくる。
『凛花って氷室さんと良い感じなんだねっ』
成美に問われて私は『どうかな?』と濁すしかなかった。