【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
私の知らないところで他の女性だけでなく成美にまで言い寄っていたなんて……。
彼を信じていた分、裏切られたという衝撃は大きかった。
でも、別れてからも完全に彼への想いは絶たれていない。私の心の中にはまだ彼を信じたいという気持ちが残っていた。
私に向けてくれた愛情も優しさも眼差しも全てが嘘だったなんて思いたくない。
思いが強かった分、彼への気持ちはそう簡単には消えてくれない。
けれど、私は彼からは完全に身を引き、二度と会わないと誓った。それが私の贖罪だと自分を戒める日々を送った。
彼の前から姿を消して二か月ほど経った十一月のある日、月のものがいつもより遅れていることに気が付いた。
念のため検査薬を買って調べると、陽性に赤いラインが入った。まさかと思いながら仕事が休みの土曜日に近くの産婦人科に行き調べてもらうことにした。
「妊娠三か月ですね」
その言葉に驚いて言葉を失くす。
父親は翔真さんだ……。私、彼の子どもを身ごもったんだ……。
すると、動揺する私に医師はさらなる衝撃の事実を告げた。
「まだ確定ではないけど、胎嚢って呼ばれる赤ちゃんを包む袋が三つあるんだ」
「あの……それってどういう……?」
「おめでたいことに、三つ子かもしれないね。うちのような小さな病院で産むことはできないから、実績のある大きな病院に紹介状を書くね」
まさかの事態にその後の先生の言葉は聞こえているのに全く頭に入らなかった。パンフレットと紹介状を受け取り呆然としながら産婦人科を後にする。
私はよろよろとした足取りで産婦人科からほど近い場所にある公園に入り、ベンチに腰掛けた。
『これからママになるあなたへ~安心して妊娠・出産を迎えるために~』
渡されたパンフレットを開く。
「本当に私のお腹の中に赤ちゃんが……?」
信じられない思いで、まだ膨らんでいないお腹に手を当てる。
彼との子どもを身ごもるなんて想像もしていなかった。
元々子どもは好きだし、いつか自分も子どもを産んで育てたいと思っていた。
だけど、私は結婚もしていないし、未婚のままお腹の子を産むことになる。
しかも、お腹の子は三つ子の可能性もある。
ひとりで子どもを育てるのは、生半可な覚悟では務まらない。それが三つ子ともなればなおさらだ。
しかも、生まれた子どもたちは父親という存在を知らないまま育つことになる。
自身が保育士として働いているからこそ、子どもを一人前に育てあげる大変さはよく理解しているつもりだ。
それに、子育てには責任が伴う。もしも産むならば、必ず私の手で幸せにしてあげたい。
だけど……。
すぐに決めることができず、私は救急医の兄に相談することにした。
兄の仕事はシフト制で勤務中は連絡がつかない。一か八かで電話をかけてみると、意外にもすぐに出た。
彼を信じていた分、裏切られたという衝撃は大きかった。
でも、別れてからも完全に彼への想いは絶たれていない。私の心の中にはまだ彼を信じたいという気持ちが残っていた。
私に向けてくれた愛情も優しさも眼差しも全てが嘘だったなんて思いたくない。
思いが強かった分、彼への気持ちはそう簡単には消えてくれない。
けれど、私は彼からは完全に身を引き、二度と会わないと誓った。それが私の贖罪だと自分を戒める日々を送った。
彼の前から姿を消して二か月ほど経った十一月のある日、月のものがいつもより遅れていることに気が付いた。
念のため検査薬を買って調べると、陽性に赤いラインが入った。まさかと思いながら仕事が休みの土曜日に近くの産婦人科に行き調べてもらうことにした。
「妊娠三か月ですね」
その言葉に驚いて言葉を失くす。
父親は翔真さんだ……。私、彼の子どもを身ごもったんだ……。
すると、動揺する私に医師はさらなる衝撃の事実を告げた。
「まだ確定ではないけど、胎嚢って呼ばれる赤ちゃんを包む袋が三つあるんだ」
「あの……それってどういう……?」
「おめでたいことに、三つ子かもしれないね。うちのような小さな病院で産むことはできないから、実績のある大きな病院に紹介状を書くね」
まさかの事態にその後の先生の言葉は聞こえているのに全く頭に入らなかった。パンフレットと紹介状を受け取り呆然としながら産婦人科を後にする。
私はよろよろとした足取りで産婦人科からほど近い場所にある公園に入り、ベンチに腰掛けた。
『これからママになるあなたへ~安心して妊娠・出産を迎えるために~』
渡されたパンフレットを開く。
「本当に私のお腹の中に赤ちゃんが……?」
信じられない思いで、まだ膨らんでいないお腹に手を当てる。
彼との子どもを身ごもるなんて想像もしていなかった。
元々子どもは好きだし、いつか自分も子どもを産んで育てたいと思っていた。
だけど、私は結婚もしていないし、未婚のままお腹の子を産むことになる。
しかも、お腹の子は三つ子の可能性もある。
ひとりで子どもを育てるのは、生半可な覚悟では務まらない。それが三つ子ともなればなおさらだ。
しかも、生まれた子どもたちは父親という存在を知らないまま育つことになる。
自身が保育士として働いているからこそ、子どもを一人前に育てあげる大変さはよく理解しているつもりだ。
それに、子育てには責任が伴う。もしも産むならば、必ず私の手で幸せにしてあげたい。
だけど……。
すぐに決めることができず、私は救急医の兄に相談することにした。
兄の仕事はシフト制で勤務中は連絡がつかない。一か八かで電話をかけてみると、意外にもすぐに出た。