【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
 愛する凛花との結婚はもちろん視野に入れている。というよりも、できることならばすぐにでもしたい。
 ただ、まだ準備が整っておらずプロポーズはできていない。
 凛花は今まで出会ったどの女性よりも魅力的だった。初めて空港で彼女と出会った時のことは今もよく覚えている。
 俺が子どもたちに話をしている時、彼女は俺の話に耳を傾けつつも常に目の前にいる園児たちの姿に気を払っていた。
その後も彼女は、首からかけたカメラを構え、一生懸命に子供の写真を撮っていた。
のちに聞いた話では、園ブログや卒園アルバムに載せるための写真だったらしい。特に誰が撮るという決まりはないらしく、彼女が自主的に行っていたらしい。
『子どもたちの様子や成長を保護者の方に見てもらいたいと思って』 
 パイロットと保育士、職種は違えど一生懸命に仕事に取り組もうという彼女の姿勢に共感を持った。
 迷子になった雄大くんを案内所へ連れて行く途中、彼を安心させるために言葉を交わした。
『保育園、楽しい?』
『うん! たのしいよ。おともだちもいっぱいいるの。りんかせんせえも優しいんだよ』
『凛花先生……。ああ、あの先生か』
 頭に一生懸命カメラを構える彼女の姿が頭に浮かぶ。
『凛花先生のこと好き?』
『うん、だぁいすき!』
雄大くんが満面の笑みを浮かべる。その様子から彼女が良い保育士なのだと改めて実感する。
彼女は雄大くんを見つけ、血相を変えて叫び、なりふり構わず抱きしめた
迷子になった雄大くんを責めることなく、薄っすらと目に涙を浮かべて不安にさせたことを謝った彼女を見て、心の綺麗な女性だと感じた。
もう一度会いたいと思ったものの、あの場で連絡先を交換して欲しいと頼むことは憚られた。
だから、ジムで再会した時は本当に驚いたし、彼女との繋がりができたことを嬉しく思った。ただ、彼女は何故か俺を徹底的に避け続けた。
今までの人生で女性に言い寄られることはあっても避けられることはなかった。
 そのため、彼女が俺を遠ざけようとする理由が気になって仕方がなかった。
 だから、事あるごとに彼女に近付き、声を掛け続けた。それでも彼女は一切俺に気を許そうとせず、どんどん気になる存在になっていった。
 けれど、俺と同じように凛花を気に入り狙う男達はたくさんいた。
『あの子、可愛いよな』
『彼氏いんのかな? 今度話しかけてみようぜ』
 トレーニングをしている男達が凛花に対して下心丸出しの視線を向けているのを見ると胸の中がモヤモヤした。
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