【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
結局、私たちは公園から歩いて五分ほどの場所にあるファミリーレストランへ向かった。奥の広々とした席に案内され、翔真さんは子ども向けメニューを広げた。
「どれでも好きな物を頼んで。お子様ランチを頼むと、帰りにガチャガチャできるって」
「わぁ~い!」
 三人は翔真さんの言葉に大喜びしてお子様ランチを選んだ。
 私はグラタン、翔真さんはチキングリルのセットを注文した。
 外食にくるといつも大騒ぎの子どもたちは、公園で見つけた虫の写真を翔真さんに見せてもらってご機嫌そうだ。
 こんな日が来るなんて想像もしていなかった。三つ子は翔真さんとすっかり打ち解けて、リラックスした表情を見せる。
「いただきます」
少しして料理が運ばれてくると、三つ子は揃って手を合わせて飛行機のプレートに盛り付けられたハンバーグを美味しそうに頬張った。
「おいちい」
「よかった。ゆっくり食べて」
 翔真さんは穏やかにご飯を食べる子どもたちを見つめる。その温かな眼差しからは父親としての顔が見て取れる。
 すると、翔真さんは自身も食事を取りつつポロポロと食べ物を零す子どもたちの面倒を見始めた。
「子どもたちは俺が見てるから凛花はゆっくり食べなよ」
「でも、それじゃ颯真さんに悪いです」
 子どもたちを見てもらって自分だけがゆっくり食事をするなんてそんなの申し訳ない。けれど、私の言葉に翔真さんはやれやれと息を吐いた。
「三人は俺の子どもでもあるんだから気にする必要はないよ」
「でも……」
「俺がいる時ぐらいはゆっくり食べて」
 そこまで言われて断ったら翔真さんの気持ちを無下にしてしまいそうだ。
「ありがとうございます」
 私はお礼を言って、美味しい料理に舌鼓を打った。
「翔真さん、ごちそうさまでした」
「全員で食事までできて最高の一日だったよ。逆にありがとう」
 店を出ると、三つ子たちはベビーカーには乗ろうとせず翔真さんに抱っこをせがんだ。
「分かった分かった、順番だよ」
 ひとりずつ順番に抱き上げる翔真さんはすっかりパパの顔をしている。
 そんな姿を見ていると胸が熱くなる。
 翔真さんは私と再会した後、今までの時間を埋めるように頻繁に連絡をしてくれた。さらにお土産を持ってくれたり、忙しい中私や三つ子との時間を取ろうとしてくれる。
 育児に対しても協力的で、三つ子は翔真さんにあっという間に懐いた。
 ここ一か月、彼は私と子どもたちに精一杯の誠意を見せてくれた。彼が私達と家族になりたいと望んでくれているのが強く伝わってくる。
 真剣に彼と家族になる道を考えよう。
 私は三つ子と笑顔で言葉を交わす翔真さんを見てそう心に決めた。
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