【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
それから一週間後、子どもたちが一斉に体調を崩した。
病院へ連れて行くと風邪と診断されたものの、体調が思わしくないせいか三人はとにかく機嫌が悪い。
晴翔が寝てホッとすると、奏翔が起きてぐずり出す。その声で琉翔が起きてしまい泣き出す。負の無限ループが起こり、心身ともに削られていく。
買い物に行くこともできず、兄に連絡するもその日は夜勤で翌日は学会があると告げられた。
『分かった。もし限界なら学会を欠席する』
兄の言葉に私は『大丈夫』と告げて電話を切った。
私はほとんど休むことなく、ワンオペで三人の看病に当たった。
問題はその翌日に起こった。
今度は三つ子だけでなく、私までもが高熱に見舞われたのだ。
風邪のような症状は一切ないにもかからず、熱は三十八度を超えている。
昨日の夜から嫌な予感はしていたものの、疲れが限界になり免疫力が下がり切ってしまったんだろう。年に数回同じようなことが起こるが、まさかこんな時に……。
保育園に今日も休むと連絡を入れ、私はよろよろになりながら三つ子の朝ご飯を作って食べさせ、薬を飲ませた。
時刻は十時半を回ったところだ。今度はお昼の準備をしてそれから……。
あと少しだけ休もうと三つ子たちとともに布団で横になっていると、「ママ~!」と三つ子が一斉に泣き出した。
「どうしたの?」
何とか力を振り絞り体を起こすと、眩暈がした。目の前がぐにゃりと歪むような感覚がする。
同時に枕元のスマホが震えた。
画面には翔真さんの名前が表示されている。耳にスマホを当てると、翔真さんの慌てた声が鼓膜を震わせた。
『凛花、大丈夫? 子どもたちの様子は?』
国際線のフライト業務に当たっていた翔真さんにはあらかじめ子どもたちが体調を崩していると伝えてあった。
そのため、仕事を終えてすぐ私に連絡をしてくれたようだ。
『もしもし? 凛花?』
電話口から聞こえる翔真さんの声は心配そうだ。彼の声に安堵して、胸が熱くなると同時に一気に涙が溢れた。
ワンオペでの看病はもう限界だった。私は縋るような思いで翔真さんの名前を呼んだ。
「翔真さん……」
『凛花? どうした。大丈夫?』
「お願いします、助けてください……」
私の言葉に翔真さんが息を飲んだのが電話越しに伝わってくる。
さらに子どもたちが私に縋りつき泣きじゃくる。その声で翔真さんは事態の深刻さに気が付いたようだ。
『分かった、すぐ行く。だから、あともう少しだけ頑張って。いいね?』
翔真さんはそう告げて電話を切った。
それからすぐ、翔真さんは空港から我が家へ駆けつけてくれた。
「仕事で疲れてるのにごめんなさい……」
子どもたちの風邪をうつしたら大変だとマスクを差し出す。翔真さんは受け取り、心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「そんなの気にしなくていいから。上がらせてもらうよ」
部屋の中は荒れている。翔真さんは「病院には行った?」と聞きつつ、私のおでこに触れる。
「子どもたちは昨日連れて行ったら風邪だと言われました。私はただ疲れが堪っただけだと思います」
「凛花もすごい熱だ……。部屋にある物使ってもいい?」
「もちろんです」
翔真さんはそう言うと、「ひとりでよく頑張ったね。あとは俺に任せてゆっくり休んで」と言って私を布団に寝かせた。
彼の温かな言葉にホッと安堵すると同時に、翔真さんの存在の大きさを改めて実感する。
病院へ連れて行くと風邪と診断されたものの、体調が思わしくないせいか三人はとにかく機嫌が悪い。
晴翔が寝てホッとすると、奏翔が起きてぐずり出す。その声で琉翔が起きてしまい泣き出す。負の無限ループが起こり、心身ともに削られていく。
買い物に行くこともできず、兄に連絡するもその日は夜勤で翌日は学会があると告げられた。
『分かった。もし限界なら学会を欠席する』
兄の言葉に私は『大丈夫』と告げて電話を切った。
私はほとんど休むことなく、ワンオペで三人の看病に当たった。
問題はその翌日に起こった。
今度は三つ子だけでなく、私までもが高熱に見舞われたのだ。
風邪のような症状は一切ないにもかからず、熱は三十八度を超えている。
昨日の夜から嫌な予感はしていたものの、疲れが限界になり免疫力が下がり切ってしまったんだろう。年に数回同じようなことが起こるが、まさかこんな時に……。
保育園に今日も休むと連絡を入れ、私はよろよろになりながら三つ子の朝ご飯を作って食べさせ、薬を飲ませた。
時刻は十時半を回ったところだ。今度はお昼の準備をしてそれから……。
あと少しだけ休もうと三つ子たちとともに布団で横になっていると、「ママ~!」と三つ子が一斉に泣き出した。
「どうしたの?」
何とか力を振り絞り体を起こすと、眩暈がした。目の前がぐにゃりと歪むような感覚がする。
同時に枕元のスマホが震えた。
画面には翔真さんの名前が表示されている。耳にスマホを当てると、翔真さんの慌てた声が鼓膜を震わせた。
『凛花、大丈夫? 子どもたちの様子は?』
国際線のフライト業務に当たっていた翔真さんにはあらかじめ子どもたちが体調を崩していると伝えてあった。
そのため、仕事を終えてすぐ私に連絡をしてくれたようだ。
『もしもし? 凛花?』
電話口から聞こえる翔真さんの声は心配そうだ。彼の声に安堵して、胸が熱くなると同時に一気に涙が溢れた。
ワンオペでの看病はもう限界だった。私は縋るような思いで翔真さんの名前を呼んだ。
「翔真さん……」
『凛花? どうした。大丈夫?』
「お願いします、助けてください……」
私の言葉に翔真さんが息を飲んだのが電話越しに伝わってくる。
さらに子どもたちが私に縋りつき泣きじゃくる。その声で翔真さんは事態の深刻さに気が付いたようだ。
『分かった、すぐ行く。だから、あともう少しだけ頑張って。いいね?』
翔真さんはそう告げて電話を切った。
それからすぐ、翔真さんは空港から我が家へ駆けつけてくれた。
「仕事で疲れてるのにごめんなさい……」
子どもたちの風邪をうつしたら大変だとマスクを差し出す。翔真さんは受け取り、心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「そんなの気にしなくていいから。上がらせてもらうよ」
部屋の中は荒れている。翔真さんは「病院には行った?」と聞きつつ、私のおでこに触れる。
「子どもたちは昨日連れて行ったら風邪だと言われました。私はただ疲れが堪っただけだと思います」
「凛花もすごい熱だ……。部屋にある物使ってもいい?」
「もちろんです」
翔真さんはそう言うと、「ひとりでよく頑張ったね。あとは俺に任せてゆっくり休んで」と言って私を布団に寝かせた。
彼の温かな言葉にホッと安堵すると同時に、翔真さんの存在の大きさを改めて実感する。