【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
翔真さんは布団で座り込む子どもたちに声を掛けた。
「大丈夫か? 辛いな」
「おみずのみたい」
琉翔がケホケホッと咳をする。
「喉乾いたんだね。分かった。今、持っていくよ」
翔真さんはキッチンと私たちがいる寝室を何度も行き来する。
琉翔に水を飲ませた後、熱の高い奏翔の額に保冷シートを貼り付け、鼻が詰まっている晴翔の鼻水を吸引機を使い吸い出す。
先ほどまでグズグズしていた三つ子たちは、翔真さんの手厚い看病のお陰か少しずつ落ち着きを取り戻した。
それから、翔真さんは一時間ほどかけて子どもたちの背中をトントンッと優しく叩いて寝かしつけた。
「子どもたち寝たから買い物に行ってくる。もし何かあればすぐに連絡して」
「分かりました。ありがとうございます」
翔真さんは冷却シートの貼られた私のおでこのあたりを労うようにそっと撫でた後、足早に家を出て行った。
「んっ……」
目を開ける。いつの間にかぐっすりと眠っていたようだ。
部屋の時計は十三時を指している。時間を忘れて眠りについたのは久しぶりな気がする。
解熱剤を飲んで眠ったせいか熱はずいぶん下がったようだ。
すると、どこからかいい匂いが漂ってきた。
子どもたちの様子が気になり隣に目を向けるも、先程まで一緒に寝ていた三つ子たちの姿がない。
すると、扉を隔てたダイニングの方から翔真さんと子どもたちの声がした。
乱れた髪の毛をそっと撫でつけてから体を起こしてダイニングに行くと、翔真さんが私に気付いた。
「体調はどう?」
「はい。熱も下がってだいぶ良くなりました」
「よかった。子どもたちにはご飯食べさせたから。薬飲ませても大丈夫?」
「あっ、それなら私が」
とっさに自分がやろうと手を伸ばすと、翔真さんに「俺がやる」と制止されてしまった。
「ママだいじょぶぅ?」
奏翔が心配そうに尋ねる。自分だって辛いはずなのに、私の体を気遣ってくれることに感動しつつ「大丈夫だよ。ありがとう」と微笑む。
翔真さんが来てくれたことで心にも余裕が生まれた。
三つ子の顔色もずいぶん良くなった。元気になってきたことにホッと胸を撫で下ろす。
シロップの薬が大好きな三つ子たちは順番に口を開けていく。翔真さんはスポイトで子どもたちに飲ませてくれた。
子どもたちが床で遊んでいるうちにと翔真さんは私の昼食の準備もしてくれた。
「消化に良いかと思ってうどんにした。ゼリーとアイスも買ってきたから、もし食べられたら出すよ」
「本当に何から何までありがとうございます」
温かいうどんを食べると、気持ちがふっとほぐれていく。私ひとりだったらこんな風にゆっくり食事をすることもままならなかっただろう。
翔真さんの存在に心から救われる。
その晩、彼は熱の下がった子どもたちをお風呂に入れ、夕食まで食べさせてくれた。
まだ体調が完全ではないため、三つ子は二十時にはぐっすりと眠りについた。
川の字で手を広げて眠る三人の姿を見てほっと胸を撫で下ろした私はダイニングへ向かった。
「子どもたち寝た?」
「はい」
ちょうど洗い物を終えた翔真さんが振り返る。散らかっていた部屋の中は綺麗に片付けられている。どうやら私が子どもたちを寝かしつけている間に手早く掃除までしてくれていたようだ。
「大丈夫か? 辛いな」
「おみずのみたい」
琉翔がケホケホッと咳をする。
「喉乾いたんだね。分かった。今、持っていくよ」
翔真さんはキッチンと私たちがいる寝室を何度も行き来する。
琉翔に水を飲ませた後、熱の高い奏翔の額に保冷シートを貼り付け、鼻が詰まっている晴翔の鼻水を吸引機を使い吸い出す。
先ほどまでグズグズしていた三つ子たちは、翔真さんの手厚い看病のお陰か少しずつ落ち着きを取り戻した。
それから、翔真さんは一時間ほどかけて子どもたちの背中をトントンッと優しく叩いて寝かしつけた。
「子どもたち寝たから買い物に行ってくる。もし何かあればすぐに連絡して」
「分かりました。ありがとうございます」
翔真さんは冷却シートの貼られた私のおでこのあたりを労うようにそっと撫でた後、足早に家を出て行った。
「んっ……」
目を開ける。いつの間にかぐっすりと眠っていたようだ。
部屋の時計は十三時を指している。時間を忘れて眠りについたのは久しぶりな気がする。
解熱剤を飲んで眠ったせいか熱はずいぶん下がったようだ。
すると、どこからかいい匂いが漂ってきた。
子どもたちの様子が気になり隣に目を向けるも、先程まで一緒に寝ていた三つ子たちの姿がない。
すると、扉を隔てたダイニングの方から翔真さんと子どもたちの声がした。
乱れた髪の毛をそっと撫でつけてから体を起こしてダイニングに行くと、翔真さんが私に気付いた。
「体調はどう?」
「はい。熱も下がってだいぶ良くなりました」
「よかった。子どもたちにはご飯食べさせたから。薬飲ませても大丈夫?」
「あっ、それなら私が」
とっさに自分がやろうと手を伸ばすと、翔真さんに「俺がやる」と制止されてしまった。
「ママだいじょぶぅ?」
奏翔が心配そうに尋ねる。自分だって辛いはずなのに、私の体を気遣ってくれることに感動しつつ「大丈夫だよ。ありがとう」と微笑む。
翔真さんが来てくれたことで心にも余裕が生まれた。
三つ子の顔色もずいぶん良くなった。元気になってきたことにホッと胸を撫で下ろす。
シロップの薬が大好きな三つ子たちは順番に口を開けていく。翔真さんはスポイトで子どもたちに飲ませてくれた。
子どもたちが床で遊んでいるうちにと翔真さんは私の昼食の準備もしてくれた。
「消化に良いかと思ってうどんにした。ゼリーとアイスも買ってきたから、もし食べられたら出すよ」
「本当に何から何までありがとうございます」
温かいうどんを食べると、気持ちがふっとほぐれていく。私ひとりだったらこんな風にゆっくり食事をすることもままならなかっただろう。
翔真さんの存在に心から救われる。
その晩、彼は熱の下がった子どもたちをお風呂に入れ、夕食まで食べさせてくれた。
まだ体調が完全ではないため、三つ子は二十時にはぐっすりと眠りについた。
川の字で手を広げて眠る三人の姿を見てほっと胸を撫で下ろした私はダイニングへ向かった。
「子どもたち寝た?」
「はい」
ちょうど洗い物を終えた翔真さんが振り返る。散らかっていた部屋の中は綺麗に片付けられている。どうやら私が子どもたちを寝かしつけている間に手早く掃除までしてくれていたようだ。