【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
それから話はとんとん拍子に進んだ。
兄に翔真さんとやり直すことを告げると『そっか。よかったな』と祝福してくれた。その短い言葉の中に兄の優しさが伝わってきて胸が熱くなる。
三つ子を妊娠した時、兄が背中を押してくれたおかげで私は産む決心がついたのだ。産んでからも兄は忙しい仕事の合間を縫って三つ子たちの育児を手伝ってくれた。
『お兄ちゃん、今まで本当にありがとう』
『俺はただ少し手を貸しただけだ。今までよくひとりで頑張ったな』
兄の労いの言葉に感極まり、目頭がじんわりと熱くなった。
『でも、まあ色々お世話はしたからな。落ち着いたらスイーツバイキング奢れよ?』
『それって、女子だらけで一人で行くのは気まずいからでしょ?』
『あ、バレた?』
スイーツ男子の兄の思惑を知り苦笑いを浮かべつつも、後日一緒に行くということで話はまとまった。
そして、私と三つ子は翔真さんのご両親と顔合わせをすることになった。
結婚する前に彼の子どもを産んだことを知ったご両親は私を受け入れてくれるだろうかと不安が過る。
それを見越したように翔真さんは「大丈夫だ。うちの両親は喜ぶよ」と私を励ましてくれた。
週明けの月曜日、私はいつも通り子どもたちを保育園に預けた後、補助として仕事をするクラスへ向かった。
誰もいない部屋でおもちゃの消毒をしていると、隣に成美がやってきた。
「成美、おはよう」
笑顔で挨拶すると、成美の視線が私の左手に注がれた。
「おはよう。ねえ、その指輪って……どうしたの?」
「うん。私が前に付き合ってた氷室さんって覚えてる? 彼とまたやり直すことにしたの」
「……え。氷室さん?」
成美の目の下がピクッと動く。
「そう。偶然再会して、それで。これから彼のご両親に挨拶して認めてもらえればすぐに籍を入れるつもり」
おもちゃを箱に戻しつつ言う。
「え、でも子どももいるし、もう少し慎重になったほうがいいんじゃない?」
「大丈夫。三人は翔真さんの子だし、ふたりでちゃんと話し合って決めたことだから。私のことより、成美は? 前にデートしてた人とはどう?」
「あー……うん。まあまあかな」
「そうなんだね。成美ならきっとうまくいくよ。応援してるね」
私がそう言ったと同時に「おはようございま~す!」と元気な子どもの声が聞こえた。
どうやら園児が登園してきたようだ。
「じゃあ、また」
成美に告げて声のした方へ歩みを進める。
「おはよう~!」
今日も慌ただしい一日が始まりそうだ。私はやってきた園児に笑顔で挨拶をした。
兄に翔真さんとやり直すことを告げると『そっか。よかったな』と祝福してくれた。その短い言葉の中に兄の優しさが伝わってきて胸が熱くなる。
三つ子を妊娠した時、兄が背中を押してくれたおかげで私は産む決心がついたのだ。産んでからも兄は忙しい仕事の合間を縫って三つ子たちの育児を手伝ってくれた。
『お兄ちゃん、今まで本当にありがとう』
『俺はただ少し手を貸しただけだ。今までよくひとりで頑張ったな』
兄の労いの言葉に感極まり、目頭がじんわりと熱くなった。
『でも、まあ色々お世話はしたからな。落ち着いたらスイーツバイキング奢れよ?』
『それって、女子だらけで一人で行くのは気まずいからでしょ?』
『あ、バレた?』
スイーツ男子の兄の思惑を知り苦笑いを浮かべつつも、後日一緒に行くということで話はまとまった。
そして、私と三つ子は翔真さんのご両親と顔合わせをすることになった。
結婚する前に彼の子どもを産んだことを知ったご両親は私を受け入れてくれるだろうかと不安が過る。
それを見越したように翔真さんは「大丈夫だ。うちの両親は喜ぶよ」と私を励ましてくれた。
週明けの月曜日、私はいつも通り子どもたちを保育園に預けた後、補助として仕事をするクラスへ向かった。
誰もいない部屋でおもちゃの消毒をしていると、隣に成美がやってきた。
「成美、おはよう」
笑顔で挨拶すると、成美の視線が私の左手に注がれた。
「おはよう。ねえ、その指輪って……どうしたの?」
「うん。私が前に付き合ってた氷室さんって覚えてる? 彼とまたやり直すことにしたの」
「……え。氷室さん?」
成美の目の下がピクッと動く。
「そう。偶然再会して、それで。これから彼のご両親に挨拶して認めてもらえればすぐに籍を入れるつもり」
おもちゃを箱に戻しつつ言う。
「え、でも子どももいるし、もう少し慎重になったほうがいいんじゃない?」
「大丈夫。三人は翔真さんの子だし、ふたりでちゃんと話し合って決めたことだから。私のことより、成美は? 前にデートしてた人とはどう?」
「あー……うん。まあまあかな」
「そうなんだね。成美ならきっとうまくいくよ。応援してるね」
私がそう言ったと同時に「おはようございま~す!」と元気な子どもの声が聞こえた。
どうやら園児が登園してきたようだ。
「じゃあ、また」
成美に告げて声のした方へ歩みを進める。
「おはよう~!」
今日も慌ただしい一日が始まりそうだ。私はやってきた園児に笑顔で挨拶をした。