【執着兄弟の溺愛シリーズ】内緒の三つ子を出産したら、執念で見つけ出した凄腕パイロットから重たい独占愛を刻み込まれる
「あのね、ずっと気になってたんだけど小春ちゃんのお腹ってもしかして……」
 ふわりとしたトップスを着ている小春ちゃんのお腹がほんのわずかに膨らんでいる。
「うん。実は今、五か月なの」
「やっぱり? うわぁ、おめでとう!」
 小春ちゃんのお腹の中に新たな命が芽生えていることを知り、思わず笑顔で祝福する。
「ありがとう」
 小春ちゃんは嬉しそうにお腹を擦る。
「五か月だともう性別とか分かってる?」
「それが、検診の度に手で隠しちゃってまだ分かってないの」
小春ちゃんの子どもが双子で私の子供が三つ子だ。まさか次は……。
「そうなんだね。あっ……ちなみに赤ちゃんは何人?」
 私の言葉の意図を察した小春ちゃんが吹き出す。
「それ、よく聞かれるの。でも、お腹の赤ちゃんはひとりだよ」
「ふふっ、そうだよね」  
和やかに言葉を交わしていると、武尊さんと翔真さんが何やら言葉を交わしながらやってきた。
 私と小春さんが笑顔なのを見て翔真さんが武尊さんに得意げに告げる。
「ほらね。俺の言った通り二人は仲良くなれただろ? 前に心配しなくて大丈夫だって言ったの覚えてる?」
「そうだな」
 武尊さんが意味ありげに頷くも、ふたりの会話の意味が分からなかった私は首を傾げる。
「小春、お腹は張ってないか?」
 すると、武尊さんが心配そうに小春さんに尋ねた。
 この日のために武尊さんは、身重の小春さんのために背もたれを調整できるクッション性の高いアウトドアチェアを自宅から持参した。
 食中毒が心配なのか、自身が焼いた肉は赤くないかを入念にチェックするという入念ぶり。
 安定期に入ったとはいえ、過保護に小春ちゃんを心配する武尊さん。寡黙で厳格に見えるが、小春ちゃんには激甘だ。
「まさかあの堅物な兄貴がこんな風になるなんて。愛だね」
 それを見ていた翔真さんはからかい口調で言う。
 すると、武尊さんは照れ隠しかのように眉を寄せた。
「お前こそ、凛花さんと付き合っている時『今まで俺が出会ったことがないぐらいすごく良い子なんだ』って惚気ていただろう」
 武尊さんに逆襲された翔真さんはちらりと私を見る。
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