酔っ払った勢いで子どもを授かりました。って、相手は誰?
言いにくそうに歯切れ悪くエリサリナが言い出せば「なんでしょう?」とアイゼルは興味を示す。
「縁談の相手のカルデナ侯爵って……」
「僕ですよ。まさか、伯父だと思っていたんですか? もしかして、それであの日、逃げ出した?」
「逃げてないから」
「冗談です。こう見えても僕、結構ショックを受けてるんですよ」
そわそわと居心地悪そうに身体を揺らし始めたのは、彼が恥ずかしがっているからだ。自分の内面を口にして、照れている。
「二年前も、待っていてほしいと言いましたよね?」
「二年前……」
そう言われてもそんな約束を彼とした記憶がない。
「だからすぐに爵位を譲りたがっていた伯父の養子になって、あなたと釣り合いの取れる身分を手に入れ縁談を申し込んだというのに……前日になって伯爵から、あなたが重い病気にかかったと連絡があって」
それについては、何も言い返せない。
「伯爵には、あなたの病状について何度も尋ねていたのに、はぐらかされ続け……。一年前には、伯爵が慌ててどこかに向かったとも聞いて……そのときはあなたに最悪のことが起こったのかと……気が気ではなかった……」
「縁談の相手のカルデナ侯爵って……」
「僕ですよ。まさか、伯父だと思っていたんですか? もしかして、それであの日、逃げ出した?」
「逃げてないから」
「冗談です。こう見えても僕、結構ショックを受けてるんですよ」
そわそわと居心地悪そうに身体を揺らし始めたのは、彼が恥ずかしがっているからだ。自分の内面を口にして、照れている。
「二年前も、待っていてほしいと言いましたよね?」
「二年前……」
そう言われてもそんな約束を彼とした記憶がない。
「だからすぐに爵位を譲りたがっていた伯父の養子になって、あなたと釣り合いの取れる身分を手に入れ縁談を申し込んだというのに……前日になって伯爵から、あなたが重い病気にかかったと連絡があって」
それについては、何も言い返せない。
「伯爵には、あなたの病状について何度も尋ねていたのに、はぐらかされ続け……。一年前には、伯爵が慌ててどこかに向かったとも聞いて……そのときはあなたに最悪のことが起こったのかと……気が気ではなかった……」