ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
試しに彼の二の腕に触れてみると、シャワーを浴びたばかりの肌は驚くほど熱かった。

だが、私も負けないくらい熱を放っているのは、もともと体温が高いせいか、それとも高揚しているせいか。

ぺたぺた腕を触っていると、彼が珍しく困ったように笑った。

「焦れったいんだが」

「私が腕を触っていると、焦れったくなるんですか?」

「ああ。呑気な顔してるなと思って。俺は割と今、余裕がないんだが」

そう焦りを滲ませた声で私の顔の横に肘をつくと、唇にかぶりついてきた。歯列を割って舌が深くまで潜り込んでくる。

こんなに時間をかけて口内を探られたのは初めて。そもそもベッドの上で唇にキスをされたのが初めてかもしれない。

彼が唇を離した隙に、ぷはっと息を吸う。こちらこそ余裕はないが、それ以上に彼の目は今、切羽詰まっているように見える。

「余裕、ないんですか?」

「ああ。じゃなきゃ、ゴムしてでもさせてくれなんて頼まないだろ」

ひと息に言い切って、再び唇にかぶりついてくる。今度は素肌を味わうように、入念に。いつもとは違う彼の愛し方に、疑問符が湧く。

「どうして?」

「今日は聞きたがりだな」

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