ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「こういうの初めてなので、ちょっとわくわくしてきました」

こんなお姫様のような格好はしたことがないから、緊張が振り切っていっそ楽しくなってきた。

「そうか、ならよかった。メンタルが逞しくて安心するよ」

十八時になり、いざ会場へ。客室からパラパラとゲストたちが姿を現す。

とびきり着飾った女性たちの姿に、アドバイスに従っておいてよかったとこっそり安堵するも――。

「浮くっていうレベルではありませんけど、やっぱり私たちが一番派手なんじゃ……?」

彼が今日のために用意してくれたダイヤとパールが組み合わさったネックレスはどう見ても主役級だ。

「そこはまあ。妻を美しく見せたいっていう男心だ。察してくれ」

飄々とした顔で言いのける。康惺さんにもそんな見栄があったのね……と変な感心をしてしまった。

会場は巨大なホールで天井からはシャンデリア、壁や柱には金の装飾。生オーケストラがクラシックを奏でていて、中央では着飾った男女が社交ダンスを踊っている。

ここはベルサイユ宮殿かしらと目を瞬かせた。想像以上のスケールだ。

「やっぱり私、怖くなってきました……」

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