ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
混乱していると、その疑問に答えるように「自分でも驚いているんだが」と彼が声を絞り出した。

緊張か、興奮からか、わずかに掠れたその声は、彼らしからぬ動揺が滲んでいる。

「不愉快なものだな。自分の妻に手を出されるのは」

嫉妬、しているの……?

その言葉を聞いた瞬間、恐怖が和らぐ。

危うい感情の奥底で、私を求めてくれているのが伝わってきたから。それに応えたい、包んであげたいという気持ちが湧き上がる。

ドレスの下に差し込まれた手が太ももを撫で上げる。さぐるような手つきにぞくりとして、思わず脚が震えた。

「こんな、格好でっ……、ドレスがよごれちゃう……」

「かまわない。ドレスより自分の心配をしろ」

耳もとで艶を孕んだ低い声。彼の指先が下着の中に滑り込んできて、ゆっくりと差し込まれていく感触に力が抜けた。

「っ……あ――……」

一瞬怯えるも、荒々しい手つきの中にある優しさに気づく。

本能に従いながらも、決して私を傷つけないよう丁寧に触れてくれる。絶対に私に痛い思いはさせない。

……あなたのそういうところを、私は――。

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