ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
彼はトラウザーズのベルトを外したあと、私の太ももを抱え上げ、自身の腰にあてがった。

こんな強引な真似、拒んでも許されるはずだ。なのに、抗う気になれない。

私は康惺さんにどうしようもなく惹かれているのかもしれない。

彼の頼もしさも、読めない胸の内も、危うさも全部含めて魅力的で目が離せない。

偽装結婚じゃ足りない。彼のたったひとりの〝女〟になって、全部をひとり占めしたいと思ってしまう。

……私を求めてくれて、嬉しい。

追い詰められて初めて気づくなんて。

「あ……康惺さん……っ」

つい上がってしまった恍惚の声に、彼が唇の端を跳ね上げる。

「こんなときに感じるなんて、あんたは本当に――ッ」

強く腰を突き上げられ、声にならない悲鳴が喉の奥でひゅっと音を鳴らす。

ふたりの荒い呼吸音が重なって、静かな部屋に強く響いた。



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