ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
眉を下げて説明すると山崎さんは、はっはっはと大きな声で笑った。

「またお前さん相手においたをやらかしたんだろう。本当に君は罪な男だな」

専務の魅力にあてられた秘書たちが次々と分別を失い、不適切な言動の末に左遷されていく――その噂は社内外で広まり、お笑い種になっている。

肯定するのもはばかられ、ははは……と乾いた愛想笑いを浮かべた。

「いっそ男の秘書にしてはどうだ?」

「それもやってはみましたが」

男性秘書は男色に目覚め、同じ結果に終わった。性別は関係ないらしい。

「君は難儀な男だな。そういえば、先日のクラブでもしつこくされて迷惑していたか」

「そんなこともありましたね」

……一点、山崎さんに難点があるとすれば、女性に目がないところだろうか。

銀座の老舗クラブにいくつも馴染みを持ち、それでは飽き足らず新たな遊び場の開拓に興じている。

前回、足を運んだ店はご自身の秘書が選んだそうなのだが、一流と呼ばれる割には接待の仕方に品がないと彼も渋い顔をしていた。

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