ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「きゃーーー♪」

「あっはっは!」

無邪気な笑い声が浜辺に響く。

生まれて初めて経験する高級ビーチリゾートに私は相当浮かれていた。



「あああー。康惺さんのお嫁さんになれてよかったー」

思わずそんな感想が漏れたのは、水上ヴィラのウッドデッキにあるインフィニティプールにぷかぷか浮かんでいるときのこと。

康惺さんはサンラウンジャーに寝転がりながら「現金すぎるだろ」と苦笑する。

水着姿にシャツを羽織りサングラスをかける彼はとびきりラグジュアリーで、そんな彼を誰の目にも触れさせずひとり占めできることにも贅沢を感じている。

「クレジットカード、渡してあっただろ。好きに使っていいんだぞ。この程度の旅行なら、いくらでもできるはずだ」

「ひとり旅って慣れてなくて」

家族旅行や友人との卒業旅行なら経験があるけれど、ひとりで好きなところに行くという発想自体がなかった。

「それに自分で旅先を決めると、細かなスケジュールを組んできっちり観光しちゃうと思うんですよね。こういう無為な時間は作れないと思うんです」

私はプールから上がって、彼の隣のサンラウンジャーに腰かける。

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